高3 総合 「ライフプランニング」 マインドマップで脳内探究【実践事例】(樟蔭中学校・高等学校)
授業担当者 | 川浪 隆之 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 高校3年生 総合的な学習 |
単元 | 総合的な学習「ライフプランニング」 |
〈実践の概要〉
「総合的な探求」が導入され「探求とは?」と頭を悩ませている先生も多いと思います。今回の授業では「自分自身」を見つめ、分析することを通して、事柄の深掘りをする練習をしました。今回の深掘りツールはマインドマップ、初めて書く生徒も多くいたので、まずは基礎的な3×3のマインドマップの作成に取り掛かりました。「自分自身」や「自分の夢」など自分を中心に考え、それに起因する3つの柱を立て、その3つの柱から派生する3つの事象を展開するマップを作成しました。この深掘り思考の練習では、物事を整理し、可視化することにより、自分の脳内で行われている思考回路を見つめること可能になります。紙に落書き程度に書き始め、リライトをしながら提出物の形になる頃にはかなり洗練されたマインドマップになっている生徒もいて、非常に有意義な時間になりました。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
提出物回収がスムーズに行える。
手書きツールによるリライトが容易に行える。
生徒へのフィードバックが即時行える。
〈実践の目標〉
物事をブラッシュアップさせる技能鍛錬。
自分を客観的に見て、物事の繋がりを可視化する技能鍛錬。
物事を深掘りする技能鍛錬。
〈授業写真〉
〈場面1〉探求とは?
「総合的な学習」に取り組む学年である高校3年生に、後輩が取り組んでいる「総合的な探求」で身につけようとしている「探求技能」について話し、色々なことにチャレンジするためには闇雲にやるのではなく、少しのレールを引き自分の思考回路をコントロールする必要があることを説明した。
〈場面2〉マインドマップの紹介
プロジェクターに私のPCのブラウザを投影し、「マインドマップ 書き方」を検索することから始めた。事前に準備したスライドではなく、ブラウザの検索から見せたのは、生徒自身が気になった言葉を検索し、情報を得る手段の再確認も兼ねており、必要な情報と不必要情報の取捨選択もこの機会に見直すことを目的としていた。
〈場面3〉事例紹介
いくつかのサイトで書き方を見て読んで学び、その後、画像検索に切り替えて、小学生から大人までの実践事例を閲覧した。マインドマップを使って物事を派生させ、考えを広げたり深めたりする意義について確認した。
〈場面4〉YouTubeを教授資料に
今回は「マインドマップとかいう、少しややこしい話をしているぞ」という意識がになりそうだったので、YouTubeを教授資料とした。テレビでもよく見るタレントさんがマインドマップについて語る動画をチョイスし、少し軽い気持ちでスタートできるように導いた。
〈場面5〉紙に落書きは落書き程度でスタート
リライトする中で、自分の考えがブラッシュアップされていく体験をすることを目的にもしていたので、まずは書く!書いて消して、書き直してという作業をミスを恐れず進む手段としてどんどん繰り返した。そんな作業を通して見えてきたものを、ロイロノートの手書きツールを使ってiPad & Apple Pencil で提出物のクオリティに清書し、提出した。
〈場面6〉即時にフィードバック
各自が提出してきたものを即座にフィードバック、43名もの生徒が提出してきたものを生徒らに見せるのはこれまでであれば教材提示機を使っても至難の技であったが、このようなICTツールはそれを容易にしてくれた。生徒たちの反応は素晴らしいものには拍手を、内容の良いものにはなるほどね。と素直な反応をしており、他者の意見を尊重する活動にも繋がっていると感じた。
〈授業写真〉