高1 数学 条件付き確率 身近な事例 場合の数と確率【授業案】大手前高松中学・高等学校 牧山 雄彦

高1 数学 条件付き確率 身近な事例 場合の数と確率【授業案】大手前高松中学・高等学校 牧山 雄彦


基本情報
学年 / 教科高1/数学
単元場合の数と確率
指導要領第2節 条件付き確率
教科書会社数研出版 高等学校 数学A
授業者牧山 雄彦(大手前高松中学・高等学校)
投稿日2025年9月12日

単元の一部


解説動画


作成者からのアピールポイント
生徒がつまずきがちな条件付き確率の導入。
身近な例を考えることで深い理解につなげる。

この授業案のインポート用ノートデータ

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【展開1】条件付き確率 導入(例示)
「条件付き確率」の導入を聞く。

「確率には2種類あります」
通常の確率:全体から起こる出来事の割合
条件付き確率:ある条件が分かっているときの出来事の割合
「まずは例で比べてみましょう」

例:性別×昼休み ※クラス30人(男子16人、女子14人)とする。
通常の確率
「クラス全員の中で、昼休みに図書室にいる人(男子4人、女1人)の割合(確率)は?」
計算例:
クラス30人中5人が図書室にいる → 𝑃(図書室)=5/30=1/6

条件付き確率
条件:「男子の中で」対象:「昼休みに図書室にいる」
計算例:
男子16人中4人が図書室にいる → 𝑃(図書室|男子)=4/16=1/4

ポイント
条件がつくことで、分母も分子も変わることがある
「条件を限定すると、割合の見え方が変わる」ことを実感 


【展開2】個人でアンケート作成→班で問題を決定(身近なテーマ)
展開3につづく活動。
事前に割り振った班の条件で、自分だけの条件付き確率を考える時間。ただし対象は、授業クラス(仮に30人)にあとからアンケートがとれる内容

授業クラス30人(男子16人、女子14人)に後からアンケートできる内容
1班 条件:運動部男子の中で
2班 条件:文化部女子の中で
3班 条件:音楽選択者の中で
4班 条件:眼鏡をかけている
5班 条件:スポーツ好き

「対象」は自分で考える。

班ごとに個人案を共有。班で話し合い、班代表の条件付き確率の問題を1つに絞る
班でロイロカードを1枚作り、班の代表の問題を書き込む。ロイロカードはロイロ提出箱に提出
班の中で、この後の展開3で発表する人を決める


【展開3】1班ずつクラス全員にアンケートを実施し、黒板前にでて条件付き確率を計算し、まとめ・発表(25分)
1班から順に発表。
クラスみんなに、向けてロイロカードに書かれた問題について、条件と対象をアンケ―トを取る。

口頭で、班で決めた条件付き確率の、条件と対象をクラス全員に伝える。
アンケートに答える側はあらかじめ作成された1班のロイロの提出箱に提出。(数えやすいように、該当する場合は赤色、該当ない場合は、青色で提出。)

班の代表者は、黒板に解答を書き、クラス全員に向けて説明する。最後に教員が添削。

これを1~5班まで繰り返す。


【展開4】まとめ
条件付き確率の求め方を再確認

「条件によって確率はどう変わるか」を全体で簡単に議論

「自分たちで観察したデータから確率を考える楽しさ」を共有


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