ICTを活用した生徒主体の学び作りー和歌山大学教育学部 附属中学校の実践ー

ICTを活用した生徒主体の学び作りー和歌山大学教育学部 附属中学校の実践ー

和歌山大学教育学部附属中学校では、ICTを活用した生徒主体の学び作りが各教科で行われています。
同校がICT・ロイロをどのように活用しているかまとめました

各教科での実践
和歌山大学教育学部附属中学校では、さまざまな科目でICT・ロイロノートを有効に活用した生徒主体の学び作りがなされていました
「録音」で歌の練習
「録音」機能で生徒は楽譜をみながら自分の歌を録音することができます。お互いに聞き合ったり、先生に提出して評価をすることもできます
ポイント
楽譜に手書きで書き込むこともできるため、気づきや、先生からの注意も書き込むことができます

資料を簡単共有
教科書の内容や、授業に必要な資料は資料箱でいつでも共有することができます。
過去にもらった資料も自由に参照しながら授業を進めることができます
ポイント
先生からもらったプリントを、プリントの中にさらに取り込んだり、何度でも書き込みをしなおすことができるため、自分なりに資料を再編集することができます

共有ノートで意見の共有
共有ノートをつかって、班のメンバーの意見を共有します。お互いの席から班のメンバーの意見を1枚のカードにまとめていくことができます
リフレクションカードでその日の振り返り
帰りのSHRで、生徒は今日の振り返りをカードに書いて提出します。
カードには色ごとに意味がきまっており、担任の先生は生徒の気づきを簡単に確認することができます
ポイント
紫色のカードは、「先生に聞いてほしいこと」を記入するカードになっています。そのため、先生は全てのカードに目を通すことはできなくてもまずは紫色のカードをチェックすることで、生徒が相談したいことを素早くチェックすることができます


ロイロ認定ティーチャー 矢野充博先生の実践
同校の矢野充博先生は、ロイロ認定ティーチャーに認定されており、さまざまなイベントでご登壇されています。
矢野先生について
  
授業案

授業レポート:酸化銅と酸化マグネシウムの反応
展開1:前時の実験結果の振り返り
前時の実験結果を振り返り、銅とマグネシウムの反応前後の変化の規則性を生徒に考えさせます。
銅とマグネシウムの予想されるグラフを作成し、そこからわかったことを提出します
ポイント
定規ツール・手書きツールをつかうことで、グラフの傾きを予想しながらグラフを作成できます
「1つのグラフをみてわかったこと」は赤のカード、「2つのグラフを見てわかったこと」は青のカードで色分けして提出することでより意見の共有がスムーズになります

展開2:銅とマグネシウムの反応前後の質量の変化を説明
銅とマグネシウムの反応の前後の質量の変化について説明します。
銅の質量変化の理由について先生から説明を受けた後、マグネシウムの変化については生徒が自ら説明を作成します。
最後に、提出箱でお互いの意見を共有します
ポイント
実際に原子モデルの画像を指でうごかしながら考えることができるため、生徒が考えをまとめやすくなっています
周期表や先生から送られたカードに直接生徒が書き込みができるため、資料の参照もしやすくなっています
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