中3 社会 「現代社会と私たちの生活」 私たちがつくる持続可能な世界~SDGsをナビにして~ SDGs行動宣言シンキングツールで作る(蘇州日本人学校)
授業担当者 | 辻村 篤史 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 中学校3年 社会科 |
単元 | 「現代社会と私たちの生活」 私たちがつくる持続可能な世界~SDGsをナビにして~ |
〈実践の概要〉
SDGsとは,持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さないことを誓っている。始めに教師が電子黒板を使って,本時の説明をする。流れが理解できたら,生徒一人一人がタブレットを使って,SDGsに対する仲間の行動宣言を座標軸でまとめる。まとめた個々の座標軸をグループで共有したあと,ピラミッドチャートを使ってよりよいものを生み出していく。最後に「我々の行動宣言」をグループごとに参観している教師に向けて発表し,全体共有を行う。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
大量の資料を短時間で配布し共有できる。提出箱やフォルダを見れば,いつでもこれまでの学習を振り返ることができる。例えば,レポート発表の様子を動画で残しておいたり,実際のレポートを写真で提出させたりして,全員の考えを共有でき,それをもとに新たな考えを広げることができる。
シンキングツールを使うと,どのように考えをまとめたらよいかイメージをもつことができる。そして,そのイメージをもとに,自分の考えを書き出すことで,思考を可視化することができ,自分の言葉で表現しやすくなる。
〈実践の目標〉
座標軸とピラミッドチャート,二つのシンキングツールを活用して,自分たちが考えたSDGsの行動宣言からよりよいものを生み出していく。最後に「我々の行動宣言」を全体で発表共有(先生方に向けて発表)し,実生活につなげる。
この授業は,本校中学部目標である【「自主性」+「らしさ×らしさ」→「新たなもの・価値の創造」】という自分たちの目標とも関連していることを伝える。
〈場面1〉行動宣言の確認
ロイロノートの提出BOXに,前時に発表した全員の行動宣言を掲載して振り返りをした。
〈場面2〉本時の学習課題と流れの確認
本時の学習課題である「みんなの行動宣言を繋げて足して,よりよいものを生み出そう」と本時の流れを確認した。本時で使うシンキングツールや教師が実際に行動宣言をつくった様子を提示し,どのようによりよい行動宣言をつくったらよいのか見通しを立てた。
〈場面3〉座標軸にみんなの行動宣言をまとめよう
学級の仲間が考えた行動宣言の中から自分が重要だと思うものを5個選び,座標軸にまとめさせた。その際,「選んだ理由」「根拠となる資料」を明確にさせた。
〈場面4〉座標軸を共有しよう
3人グループになって,どんな座標軸ができあがったか交流した。発表時間は一人3分程度。お互いに協力し合うことの大切さ,目標17のパートナーシップの重要性(特異性)に気づかせるようにした。
〈場面5〉それぞれの座標軸をもとに,班のメンバーで協力してピラミッドチャートをつくろう
行動宣言を繋げて足してよりよいものを生み出すために,それぞれの座標軸をもとに,班のメンバーで協力してピラミッドチャートをつくった。完成したら「SDGsピラミッドチャート」に提出し,行動宣言はホワイトボードに書いて,前に持ってくるように指示した。
〈場面6〉それぞれの班の行動宣言を5つのブースにわかれて先生方へ発表しよう
シンキングツールを用いて,思考の流れがわかるように発表させた。発表が終わったら,clickestというアプリを活用して参観している先生方に評価してもらった。