小5 理科 流れる水のはたらき【実践事例】(聖籠町立亀代小学校)
授業担当者 | 榎本尚志 |
ICT環境 | 1人1台タブレット |
学年 / 教科 | 5年/理科 |
単元 | 流れる水のはたらき |
〈実践の概要〉
侵食作用・運搬作用・堆積作用があることを河川を想定した砂山を作ってモデル実験を行う。児童は、一人一台のタブレットを活用し、三つの作用について動画で撮影し、確認する。流れる水のはたらきによって生まれた大小の砂や砂利の行方について、動画で記録させ、三つの作用を結びつけて説明させる。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
ロイロノートを使用したことによって、一人ひとりが課題を見つけて、実験や観察を行い、まとめや考察を行った。使用した時としない時の違いを学習の成果や児童にとっての効果として以下にまとめた。
着目させたい場所や状況を全員で共有できるなど、情報共有を容易に行うことができる。
実験の意図や結果を考察するために、行った実験をくり返し観察することができる。
動画や写真、絵などを使い、思考をまとめ表現することができる。
〈実践の目標〉
砂山のモデル実験の動画を撮影し、くり返し観察することで、浸食・運搬・堆積の作用を理解することができる。(知・理)
流れる水のはたらきについて、動画や写真、絵などを使って説明することができる。(思・判・表)
流れる水のはたらきの規則性を追究する中で、主体的に問題解決しようとする。(学びに向かう姿勢)
〈授業写真〉
〈場面1〉流れる水の作用が分かりやすい写真を共有する
実験や観察を行っている際、場所などのこともあり、児童全員がベストポジションで見ることができるわけではない。代表者が動画撮影し、友達と共有して各自で観察することで、理解を高めることができた。
〈場面2〉気が付いたことや、考えを素早く共有する
分かったことや見つけたことをロイロノートの提出機能を使って、教師に送信することができる機能がある。文字入力だけでなく、絵を描いたり音声入力ができたりすることで、自分の考えを分かりやすく相手に伝えることができる。また、その他の児童は、いつでもその説明シートを見ることができるので、自分の答えに自信をもつ機会につながった。
〈場面3〉テスト・アンケート機能を活用したまとめ
AかBを問う質問の場合、すぐに棒グラフに反映されたり、理由を付けて解答したりできる機能が付いている。意見を視覚化できるので、まとめや話し合いをスムーズに行うことができた。
授業の最後に本時の学習のまとめとなる適用問題「流れが速いのは、どちらでしょう」を提示した。児童は、本時の実験観察の結果を振り返り、Aを選択する児童が多かった。すぐに本時の評価の一つとして、活用できた。
〈学びの効果やメリット〉
児童間で動画やテキストを「共有」することで、三つの作用の理解を深めることができた。
自分が学んだことについて動画や音声、絵などで表現し、まとめることができた。
テスト・アンケート機能の活用で、学習を適宜振り返ることができた。