高2 国語 中島敦「山月記」の作品分析をしよう 近代的な小説Ⅰ【授業案】立命館守山中学校高等学校 都築武史

高2 国語 中島敦「山月記」の作品分析をしよう 近代的な小説Ⅰ【授業案】立命館守山中学校高等学校 都築武史


基本情報
学年 / 教科高2/国語
単元近代的な小説Ⅰ
指導要領A.話すこと・聞くこと(エ)エ 表現について考察したり交流したりして,考えを深めることに関する指導事項。
教科書会社精選現代文B(東京書籍)
授業者都築武史(立命館守山中学校高等学校)

単元全体


解説動画


作成者からのアピールポイント
近現代小説を分析する上で必要になる視点(テーマ考察・構造分析・コンテクストの活用)の習得を、体系的に学ぶことのできるよう、工夫を施しました。
また、大学での学びにおいて必要とされるレポート作成能力・先行研究の渉猟能力・考察のアウトプット能力の養成にも力を入れ、様々な形で生徒が体験できるよう実践を組み立てました。

ロイロノート・スクールのnoteデータ

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【導入】村上春樹「鏡」意見交流
村上春樹「鏡」を読み、感想や疑問を個人で書き出し、提出する。
グループを作り、メンバーの感想を「表現」「構造」「テーマ」の三種類に分類する。
活動の成果をもとに、「小説というジャンルの特徴」「文学研究の基礎」について授業者が講義する。


【展開①】「山月記」の梗概・語釈・論点・先行研究の整理
グループごとに「山月記」の梗概/語釈をまとめ、物語の大筋を理解する。
「鏡」の活動をもとに、「構造」「テーマ」「コンテクスト」の三観点から「山月記」に関する論点を共有し、設定する。
論点に関係する先行論文を検索し、「要約」「先行論に対する自分の賛否」「自分の考察への活用」をまとめ、レビューカードを作成する。


【展開②】「展開①」の活動をもとに、「山月記」に関する考察をペアで整理し、レジュメにまとめる。
授業者が様式を示し、「構成」「引用作法」「文章の書き方」等、発表レジュメの基礎的な作成方法について講義を行う。
各グループをテーマ毎に2つのペアに分け、それぞれがまとめた先行論の内容をもとに、論点に対する自分なりの考察をまとめる。
考察の内容をレジュメにまとめ、発表の準備をする。


【展開③】テーマの近いペア毎にグループを作り、考察の発表・振り返りを行う。
テーマの近いペア毎にグループを作り、発表レジュメをもとに発表を行う。
発表者/聞き手それぞれにレビューカードを作成し、「発表内容の振り返り/コメント」「自己/他者評価」「質疑」等をまとめる。
「山月記」全般について、グループ毎に自由に議題を決め、討議を行う。
発表を通して明らかになった自論の弱点や新たな問題について、レポートにまとめる。


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