高1 英語 英語ディベートをしよう ロイロを使ってディベートを効率化【実践事例】 (筑陽学園高等学校)
授業担当者 | 﨑村 哲人 |
ICT環境 | 1人1台タブレット (学校から貸し出し) |
学年 / 教科 | 高校1年 コミュニケーション英語Ⅰ・英語表現Ⅰ |
単元 | 英語ディベートをしよう |
〈実践の概要〉
本校の中高一貫科では、中1でレシテーションコンテスト、中2でスピーチコンテスト、中3で海外語学研修旅行、そして高1でディベートコンテストというように、段階定期に英語行事が組まれており、今回取り上げるのは中高一貫科1年A組における、ディベートコンテストでのロイロノート使用に関しての報告である。
今年度は “Japan Should Accept More Foreign Workers.”「日本はもっと外国人労働者を受け入れるべきである」という論題で、男女混合の4人一組、9チームで行った。準備はコミュニケーション英語Ⅰ、英語表現Ⅰの授業を合わせて10時間ほどを費やし、予選に2時間、決勝に2時間を充ててコンテストを開催した。
〈ロイロノート・スクール導入の効果・メリット〉
教員は生徒の考えやアイデアを一気に集約し、全体にフィードバックすることができる。
共通の理解が必要な事項の確認や周知を時間と場所を選ばずに行うことができる。
生徒は自分の考えを視覚的に整理し、まとめ、他の人と共有することができる。
上記のようなことを、これまでのような時間をかけることなく行うことができる。
〈実践の目標〉
相手の意見をしっかり聞き、自分の意見をサポートする資料を示しながら説得力のある形で述べるといったことを通してコミュニケーション能力を育成する。
論題に対する下調べの過程で、多様な考え方を調べたり、メモをとったり、要約文を書いたり、意見を述べたりする中で、総合的な英語力を育成する。
〈場面1〉ディベートで使用する語彙の確認
まず「外国人労働者」に関して議論を進めていくわけですから、資料を読むにも、意見を伝えるにもそれに伴う語句の理解が必要です。各グループが議論において使用する語彙を教員に送り、教員がそれをロイロの「資料箱」に入れていくことで、語彙のリストが出来上がり、それを参照しながら、各チームは自分たちの立論をつくっていきます。
〈場面2〉立論の作成
各チームで「日本はもっと外国人労働者を受け入れるべきである」という論題について「賛成」「反対」両方の立論を作成します。生徒たちは、ネットでテーマについて検索し、自分たちの意見を固め、ロイロの「生徒間通信機能」を駆使して、立論を作成するのに必要な資料を共有し、英文の確認を進めながら、チームとしての立論を完成させます。
〈場面3〉立論の公開・反駁の準備
完成した立論を先生に送り、「資料箱」に保存します。これにより、生徒は対戦相手の立論をいつでも見ることができるようになります。また対戦相手の立論を入手したことによって、反駁の準備を進めることになります。ここではチームで相手の立論の確認し、反駁に有用な資料を集め、「生徒間通信」で共有します。
〈場面4〉ディベートコンテストでの活用
ディベートでは自分たちの考えをロイロでまとめ、必要な資料やグラフと効果的に組み合わせ、スライドを作るなどして議論に挑みます。各チームの中で、語彙を調べる人、ネットで資料を検索する人、相手に示して発言する人などといったように役割分担がされ、iPadやロイロノートを活用しながら対戦をします。
ディベートで資料を提示する