給与シミュレーションの端数処理
給与シミュレーションでは、算出された値に対して端数処理を行うことができます。
この記事では、端数処理の仕様とその手順について解説します。
01┃端数処理の仕様
02┃端数処理の手順
01┃端数処理の仕様
端数処理を設定していない場合は、自動的に「小数第一位・切り捨て」で処理されます
端数処理を行う場合、処理される値は「評価レイティング」のマスタで設定している計算方法により異なります
計算方法 | 端数処理する値 | 桁数 | 処理方法 |
号俸増減 | 査定率を考慮した号俸増減 | 小数第一位のみ(※1) | 切り捨て/切り上げ/四捨五入 |
基本給の% | 査定による昇降給金額 | 少数第一位 〜 十万の位 | 切り捨て/切り上げ/四捨五入 |
増減金額 | 査定による昇降給金額 | 少数第一位 〜 十万の位 | 切り捨て/切り上げ/四捨五入 |
(※1)「査定率を考慮した号俸増減」では整数しか出現しないため少数第一位のみ選択可能としています。
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端数処理は給与シミュレーションに設定されている評価レイティングの計算方法と一致するデータがある時のみが活性となります
例1)評価レイティングの計算方法が「号俸増減」❶の場合、❷のボタンはグレーアウトになる。
例2)評価レイティングの計算方法が「号俸増減/基本給のパーセンテージ/増減金額」❶すべて設定されているときは、❷の両方のボタンが活性となる。
左側の☑を入れた一部のデータ(点線)だけを端数処理することはできません。査定状況が「査定不可」「査定済み」以外の全データが適用範囲(実線)です
端数処理の例は以下の通りです
◇号俸増減の場合
例)「査定率」50% 「号俸増減」+3号俸
計算式) 50% × +3号俸 = +1.5号俸(査定率を考慮した号俸増減)
この値に対して端数処理を行う。
◇基本給の%の場合
例)「基本給」260,000円 「基本給の%」0.5%
計算式)260,000円 × 0.5% =1,300円(査定による昇降給金額)
この値に対して端数処理を行う。
※増減金額は、端数がでない想定のため省略します
02┃端数処理の手順
【STEP1】 画面左のメニュー一覧 >「シミュレーション」 >「給与シミュレーション」をクリック > 査定期間を選択>『検索』をクリック
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【STEP2】『端数処理』❶ >「桁数」「処理方法」❷を選択 >『計算』❸をクリック
査定状況が「査定不可」「査定済み」の場合は、利用することができません
グレーアウト(点線)の理由については、「01┃端数処理の仕様」を参照してください
『計算』をクリックしても、表示されているデータは保存されません
【STEP3】『更新する』をクリック
※評価完了前や給与データに誤りがある状態で『更新する』をクリックすると、その時点のデータで保存されます。そのため、査定状況が「査定待ち」の状態になってからや給与データが正しい値であることを確認してから更新してください
※『更新する』が適用される範囲は画面に表示している全てのデータです