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FAQコンテンツを見直す際に大切なこと。“負の遺産”になっているFAQサイトを蘇らせるには?

この記事でわかること
  • FAQ見直しには、サービスの制作過程やFAQがどのように作られたかを把握することが大切
  • FAQ更新には、顧客に合わせてコンテンツの文字数や文体、質問の切り口などを考える
  • FAQはサービスの一部であり、顧客と関係性を繋ぐ重要なコンテンツとして取り組む
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製品やサービスのFAQサイトは、顧客満足度を左右する重要なコンテンツです。

実際は形ばかりの“付録”のような存在として認識されていることもあり、製品やサービスのリリースの直前で突貫で作られることも少なくありません。

慌てて作ってしまい、ユーザビリティの低い“負の遺産”となってしまったFAQの見直しを行う場合、一体どのように考えて手をつければ良いのでしょうか。

目次

 

FAQの作り方は「マニュアル先行型」と「問い合わせ先行型」の2パターンがある

FAQを見直す前に、まずは現状のコンテンツがどのように作られたのかを考えてみましょう。FAQコンテンツの制作方法は各社さまざまですが、大きく以下の2種類に分類されます。

  • ユーザーマニュアルから情報を引用して制作
  • ユーザーの問い合わせ(電話やメール)から制作

同じFAQでも、制作方法によって大きな違いが表れるものです。

マニュアル先行型の特徴

ユーザーマニュアルから制作したFAQは、基本的にはマニュアルの目次構成に沿って作られるため、幅広い要素を網羅し、情報としては充実している傾向にあります。

しかし、マニュアルで使っている専門的な用語でそのまま解説していたり、「補足」や「備考」、「こんなときは?」といった本題から逸れる情報も盛り込み、冗長になってしまいます。

また、マニュアルの構成をそのまま活かして制作しようと考えた結果、やや強引な「Q(質問)」を設定してしまうなどの問題もあります。

問い合わせ先行型の特徴

一方、ユーザーの問い合わせからFAQを制作する場合、ユーザの声に直接答える内容になるため、ひとつひとつの問答は一定のニーズに対して的確に応える実用的なものになるでしょう。

しかし、場当たり的な制作方法のため、FAQの制作プロジェクト全体としてのゴールを設定しづらかったり、基本となる説明が欠けていたり、問い合わせが多い事柄に対して似たような内容のFAQを量産してしまうなど、やはりデメリットもはらんでいるのです。

型の違いでFAQを見直す方法も異なる

FAQサービスが当初どのように制作されたかを把握し、マニュアルから制作されていた場合は、ユーザーの声を構成や内容に反映させると良いでしょう。

逆にユーザーの問い合わせから制作されていた場合は、マニュアルの構成を参考にして基本的な用語や機能に対する答えを用意するということが、FAQを見直すうえで重要なポイントです。

FAQを更新するときは「ペルソナ」を再確認しよう

最初から完璧なFAQをつくることはなかなか難しいため、製品やサービスのリリース後も定期的にFAQの見直しを行い、更新することが重要です。FAQの更新を行うタイミングで改めて考えて欲しいのが、FAQを読む「ペルソナ」を再確認するということ。

「何を今さら……」と思う人もいるかもしれません。確かに、製品やサービスを生み出す際は市場調査を行い、典型的なユーザー像を設定するということは多くの企業がやっています。

しかしながら、そのようにして誕生した製品やサービスであっても、FAQを制作するときにペルソナを意識している担当者は少ないでしょう。

ペルソナを意識して文体や切り口を見直しましょう

まずは製品やサービスの制作段階において設定されたペルソナを確認する必要があります。

ペルソナの性別(男女比)や年齢層に合わせ、FAQの各コンテンツの文字数や文体、「Q(質問)」の切り口などを見直していくと良いでしょう。

FAQは“付録”ではありません。製品やサービスを補い、リリース後もユーザーとの関係性を繋ぐ“商品の一部”と考えて制作することで、ユーザーの満足度も向上します。それと同時に、FAQ制作担当者のモチベーションも上がるのではないでしょうか。

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すでに業界のリーディングカンパニー含め500サイト以上で採用されており、顧客向け・社内向け・コールセンター向けなど幅広くご利用されています。

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著者
Rakusai Isshu
株式会社Helpfeel CEO  1982年生。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。 「人間味ある」プログラムづくりを掲げて、高校時代から紙copiなどのソフトウェアを開発する。2007年より渡米して当社(旧Nota Inc.)を設立。スクリーンショット共有のGyazoやナレッジ共有基盤のScrapboxを運営する。Gyazoは月間1000万UUで世界トップシェアを持つ。2003年度 IPA未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータ。
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