よいFAQに必要なページ数とは? 9割の質問をカバーするのに必要な数

この記事でわかること
  • FAQでは、特定の事柄に関する問い合わせが集中するページが求められる。
  • ほとんどのFAQでは1サービスにつき100〜200ページが多い。
  • FAQの充実は、ページ数よりも内容の質に重点を置くべきであり、内容を充実させ、検索性を高めることが重要である。
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「FAQって何ページくらい作ればいいですか?」「うちのサービスのFAQは〇〇ページあるんですけど、足りていますか?」

初めてFAQの運用担当になった方はこのような疑問をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。

本コラムでは1サービスに対して最適なFAQページ数について解説していきます。

目次

“よいFAQ”の理想的なページ数とは?


「FAQって何ページくらい作ればいいですか?」
「うちのサービスのFAQは〇〇ページあるんですけど、足りていますか?」

こんな質問を受けることがよくあります。

ユーザーの目線でこの質問に回答するなら、ズバリ「困り事を全て網羅するだけのページ数」を用意することが理想だと思います。しかし、細かい困り事を挙げればキリがありません。コールセンターに年に1回しか入らないような、レアな問い合わせもあるでしょう。

多くのFAQは1サービスに100〜200ページ

一度理想は別にして、現実に目を向けてみましょう。現在自分たちのサービスに関するFAQは全部で何ページあるでしょうか。

これまで多くの企業の相談を受けてきましたが、そこで驚くべき共通点を発見しています。利用対象者数、コンシューマー向けなのか、法人向けなのか、利用用途はさまざまですが、相談をされてきたFAQの実に9割以上は100〜200ページの間に収まっていたのです。

編集能力の限界説

この理由のひとつとして考えられるのが、「編集能力の限界説」です。相談を受けたFAQサイトの運用のほとんどは、1人の担当者が編集・執筆を一手に引き受けていました。

コールセンターが300人規模で対応しているサービスでも、FAQの担当者はたったの1人です。孤軍奮闘する担当者にとって、100〜200ページが編集能力の限界なのかもしれません。

FAQ200ページで9割の質問をカバーできる

中には複数人の編集者で500ページを超えるFAQを用意しているというサービスもありました。最大で1000ページという事例もあり、これはまさに「困り事を全て網羅するだけのページ数」を用意できている、理想的な状態といっていいのかもしれません。

しかし、この1000ページがどのように活用されているのか、さらにユーザーのアクセスを解析してみると、9割の疑問を200ページでカバーしているということがわかりました。

例えばECサイトなら「商品の発送時期」や「商品の返品方法」、保険サービスなら「加入方法」や「保険料について」など、どんなサービスでも特定の事柄に関する問い合わせが集中するものなのです。

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FAQの作成で大切なのは“量より質”

  • FAQは1人の担当者が編集していることが多い
  • 1人で編集できるのは200ページが限界
  • 1000ページのFAQでも9割の疑問を200ページでカバーしている

こうした状況を踏まえて、提案する答えは、「今ある200ページで内容を充実させていきましょう!」ということです。

頑張ってページ数を増やしても、各ページの内容が薄かったり、その後の更新作業に手が回らなかったりすると、かえってユーザーの満足度を下げてしまうことにもなりかねません。

レアな問い合わせへの回答はコールセンターに任せ、その分、200ページのFAQで確実に9割の疑問に答えられるよう、内容を見直すとともに、ユーザーの立場に立った検索ワードを設定し、検索性を高めることに注力しましょう。

FAQシステムで運用を効率化しましょう

FAQシステム「Helpfeel」なら、200ページを簡単に管理可能です。

一覧表示では5スクロール程度で確認でき、各ページの操作もメモ帳のように手軽です。共同編集もできるので、例えばコールセンターのリーダーに参加してもらい、問い合わせの内容を反映してもらうことも簡単。担当者の負担を激減できます。

Helpfeel」は質問の言葉の違いや、漢字表現とひらがな表現の違い、送り仮名の違い、スペルミスや、感情的、抽象的な表現などにも対応し、検索性も飛躍的に向上します。

また、専任の担当者が、お客様のFAQの改善のアドバイスや検索性を高める設定を行います。

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著者
Rakusai Isshu
株式会社Helpfeel CEO  1982年生。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。 「人間味ある」プログラムづくりを掲げて、高校時代から紙copiなどのソフトウェアを開発する。2007年より渡米して当社(旧Nota Inc.)を設立。スクリーンショット共有のGyazoやナレッジ共有基盤のScrapboxを運営する。Gyazoは月間1000万UUで世界トップシェアを持つ。2003年度 IPA未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータ。
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